タロット占いに興味はあるものの、「カードが78枚もあって覚えられるだろうか」「何を用意して、どう始めればいいのだろう」と、最初の一歩で立ち止まっている方は多いのではないでしょうか。意味が書かれた本を開くと、聞き慣れない名前のカードがずらりと並んでいて、難しそうに感じることもあります。
けれども、タロットの基本の構成や成り立ちは、意外とシンプルに整理できます。そして初めて試すときに大切なのは、カードの意味を全部覚えることではなく、基本の構成と使い方の流れをつかんで、気軽に始めてみることです。
この記事では、タロットカードの構成、代表的な2つの系統の違い、占いに使われるようになるまでの歴史、初めて試すときの基本の流れ、カードの読み方の考え方、注意しておきたいことを順番に説明します。歴史の部分は、大学の紀要論文など確認できた一次情報だけを使い、確認できなかったことは「確認できなかった」と書きます。占いの結果や効果を保証する記事ではありません。

電話で占い師に相談してみたい方には、ココナラ電話占いという選択肢があります。占い師が出品者として登録する形のサービスで、料金は出品者ごとに異なり、サービスページで確認できます。申し込む前に、公式サイトで料金の決まり方を読んでおくと安心です。

タロットカードの基本の構成は78枚|大アルカナと小アルカナ
現在広く流通しているタロットカードは、全部で78枚で、大きく2つのグループに分かれています。静岡大学の紀要に載っている論文「タロットカードにおけるアダプテーション」では、現在広く流通しているタロットは総計78枚で、切り札22枚とスートカード56枚に分かれると説明されています。
占いの世界では、この切り札22枚を大アルカナ、スートカード56枚を小アルカナと呼ぶのが一般的です。同じ論文には、この呼び方は19世紀のフランスの作家が「アルカナ」(秘密、奥義の意味)という言葉を使ったことから、オカルティストの間で広まった習慣だと書かれています。つまり、大アルカナ・小アルカナという呼び名は、カードが生まれた当初からあったものではありません。
大アルカナ(22枚)
大アルカナは、絵札、または切り札と呼ばれるグループです。論文の一覧表には、愚者、奇術師(魔術師)、女教皇、女帝、皇帝、教皇、恋人、戦車、正義、隠者、力、吊るされた男、死神、節制、悪魔、神の家(塔)、星、月、太陽、審判、世界といった名前が並んでいます。カードによって番号や呼び名に少し違いがあります。
1枚ごとに、人物や場面の絵が描かれていて、見た目の印象が強いのが特徴です。占いでは、その絵柄から連想する意味をもとに読んでいきます。
小アルカナ(56枚)
小アルカナは、トランプのように、絵柄の組(スート)に分かれたカードです。論文では、棒、杯、剣、硬貨という4つのスートがあり、それぞれにA(エース)から10までの数札と、キング、クイーン、ナイト、ペイジの人物札(コートカード)があると整理されています。4つのスートに、数札10枚と人物札4枚の合計14枚ずつで、56枚という計算になります。
この論文は、スートカードの一覧が、私たちがふだん目にするトランプとよく似ていると述べています。ただし、タロットがトランプの先祖である、あるいはその逆であるという単純な話ではなく、もとになったカードゲームがいくつかに枝分かれして、広く残ったのがタロットとトランプの2種類だと考えるほうが真実に近い、とも書かれています。
| 区分 | 枚数 | 内容 |
|---|---|---|
| 大アルカナ(切り札) | 22枚 | 愚者、奇術師、女教皇、皇帝、星、月、太陽、世界など、人物や場面が描かれた絵札 |
| 小アルカナ(スートカード) | 56枚 | 棒・杯・剣・硬貨の4つの組。数札(A〜10)と人物札(キング、クイーン、ナイト、ペイジ) |
| 合計 | 78枚 | 現在広く流通している構成 |


タロットの2つの系統|マルセイユ版とウェイト=スミス版
タロットカードには、大きく分けて2つの系統があります。論文では、現在広く普及しているタロットには「マルセイユ版」と「ウェイト=スミス版」の二系列があり、カードの名称などに多少の違いがあると説明されています。
マルセイユ版は、より原型に近いとされる系統です。フランスでカードの大量生産が行われるようになり、18世紀初頭にこの「マルセイユ版」というパターンが完成したと論文には書かれています。
ウェイト=スミス版は、A.E.ウェイトの指示のもと、画家のパメラ・コールマン・スミスが描いたタロットです。論文によれば、この版は斬新な絵柄と色彩が大きな評判を呼び、古くからのマルセイユ版を上回る存在になったとされています。
初めて選ぶときの考え方
どちらの系統を選ぶべきかについて、今回確認できた公的な資料や大学の資料には、はっきりした基準は見つかりませんでした。ただし、入門書や解説書は、どちらかの系統を前提に書かれていることがあります。手元の入門書と同じ系統のカードをそろえると、解説と絵柄を見比べながら進められるため、初めての方には取り組みやすいでしょう。
購入するときは、説明書き(解説書)が付いているかどうか、カードの大きさが手に合うか、絵柄が好みかどうかを見て選ぶのが現実的です。毎回眺めるものなので、絵柄が好きかどうかは意外と大切な基準になります。
初めての1組は、入門書が前提とする系統に合わせると、本と絵柄を見比べやすくなります。カードの種類に決まった正解はないので、絵柄が好きかどうかも選ぶ基準にして大丈夫です。
タロットはもともとカードゲームだった|占いに使われるようになるまで
タロットの歴史は、占いの道具としてではなく、遊びのカードとして始まりました。論文によると、現代に直接つながるタロットの原型が生まれたのは、15世紀前半の北イタリアとされています。もとはイスラム文化圏から伝わったカードゲームで、製紙や印刷技術の発達とともにヨーロッパ全体に広がるなかで、タロットカードも生まれたと説明されています。
当初は、手描きの豪華なカードで貴族が遊ぶゲームでした。その用途は、得点を競うトリックテイキング、つまりカードゲームであったと論文は述べています。大アルカナにあたる切り札は、ゲームをより複雑でスリリングにするために考案されたと考えられている、とも書かれています。
占いに使われ始めたのは18世紀後半のフランス
タロットが占いに用いられるきっかけについても、論文に記述があります。基本的に遊戯の道具だったタロットが占いに使われたり、さらに神秘化されたりする端緒は、18世紀後半のフランスにあるとされています。当時、学者として権威のあったクール・ド・ジェブランが、タロットの起源は古代エジプトにあるという説を、歴史的な根拠なしに示したことから始まったと説明されています。
この論文は、古代エジプト起源説やその後の神秘的な解釈について、学術的に見れば歴史的根拠を欠いた説だと述べています。つまり、「古代エジプトの叡智から生まれた」といった由来話は、確認できた学術資料では根拠がないとされているという点を、知っておくとよいでしょう。


正位置・逆位置やスプレッドの考え方が広まった経緯
同じ論文には、占いの使い方に関する歴史も載っています。18世紀後半のフランスのエテイヤという人物が、占いのための道具だと銘打った最初のタロットデッキを作ったとされます。そして、カードが通常の向き(正位置)に出るか、上下反対(逆位置)に出るかで意味が異なるという解釈や、カードをテーブルの上に決まったパターンで並べるという、現在のスプレッドにあたる考え方を確立した人物だとも書かれています。
正位置・逆位置という見方も、スプレッドという並べ方も、カードの誕生と同時にあったわけではなく、占いに使われるようになってから整えられてきた考え方だということが分かります。そのため、読み方に唯一の決まりがあるわけではありません。人や流派によって、逆位置を使う人も使わない人もいます。
初めてのタロット占いの基本の流れ
ここからは、初めて試すときの基本の流れを整理します。なお、手順には公的な決まりがあるわけではなく、確認できた範囲では統一されたルールも見つかりませんでした。以下は、一般によく紹介されるやり方を、当サイトで整理したものです。自分に合う方法に調整して構いません。
ステップ1:聞きたいことを決める
まず、占いたいことを、できるだけ具体的な質問にします。「恋愛運はどうですか」のような広い質問より、「今、気になっている人との距離をどう縮めればよいか」のように、自分の行動に結びつく質問のほうが、カードから連想を広げやすくなります。「いつ、何が起こるか」を当てさせる質問よりも、「自分はどう考え、どう動くか」を整理する質問にすると、占いを気持ちの整理に生かしやすくなります。
ステップ2:カードを混ぜて、引く
カードをよく混ぜ(シャッフル)、山にして、上から決まった枚数を引きます。混ぜ方や引き方にも、やり方がいくつかあります。決まったやり方がなければ、自分がやりやすい方法で構いません。
枚数は、初めてなら少ないほうが読みやすくなります。たとえば、次のような引き方が紹介されることがあります。
- 1枚引き:1枚だけ引いて、今日の気持ちや質問への一つの見方を考える
- 3枚引き:3枚を横に並べて、「過去・現在・未来」や「状況・課題・助言」などの区切りで考える
これらは代表的な並べ方の一例です。並べ方の意味づけも流派によって違うため、入門書に書かれた方法を一つ選んで試すのが取り組みやすいでしょう。


ステップ3:絵を見て、連想したことを言葉にする
カードを引いたら、まず絵をよく見ます。人物の表情、持っているもの、背景、色など、気づいたことを書き出してみましょう。そのうえで、入門書に書かれている意味を確認し、自分の連想と重ね合わせます。
論文は、タロットの絵柄が何らかの概念や思想を象徴していること自体は否定できないとしたうえで、その中には分かりやすい寓意もあれば、難解で秘教的な暗示と見なせる象徴もあると述べています。1枚のカードには複数の意味が重ねられるため、1つの正解を探すのではなく、いくつかの見方の中から、自分の状況に結びつくものを選ぶという気持ちで読むと進めやすくなります。
ステップ4:読み取ったことを、行動に落とし込む
最後に、読み取ったことを、自分の次の行動に結びつけます。「カードが示した」ではなく、「カードをきっかけに自分はこう考えた」という形にまとめるのがコツです。たとえば、「焦らずに情報を集めてから決めよう」「まずは相手の話を聞いてみよう」など、具体的な一歩にして、メモに残しておきます。
文字でやりとりしたい方には、チャット占いブリランテという選択肢があります。LINEを入口にして、ポイントを使ってチャットで相談する形式です。料金設定は鑑定士ごとに異なり、購入画面で確認できます。特定商取引法に基づく表記や規約も、使う前に読んでおくと安心です。



カードの読み方の考え方|意味の暗記より「物語を読む」
タロットを読むときは、1枚ごとの意味を暗記するよりも、カードが並んだ全体の流れから物語を読み取る、という捉え方が紹介されることがあります。論文は、現在「タロット占い」が「タロットリーディング」と表現されることが多いと述べ、それはカードの偶然の並びから一つの物語を「読む」行為にほかならない、と説明しています。
また、決まった展開法(スプレッド)でカードを並べることで、過去と未来に時間的な広がりを持つ物語を紡ぎ出せるとも書かれています。つまり、1枚の意味を暗記して当てはめるのではなく、複数のカードの関係から連想を広げて、物語にしていく読み方があるということです。
大アルカナの「愚者の旅」という見方
論文には、20世紀以降のタロットの使い方として、大アルカナの並びを、愚者が少しずつ成長していく物語に重ねて読む「愚者の旅」という見方が紹介されています。また、現在は切り札の絵柄にユング的な元型を読み込み、人類に共通した物語として捉える動きも盛んだと述べられています。
こうした見方は、カードを「未来を告げるもの」ではなく、「物語や象徴を通じて自分を見つめる道具」として使う考え方につながります。確認できた範囲では、これらは占いの結果を裏づけるものではなく、解釈の仕方の一つとして位置づけられています。


初めてのタロットで気をつけたいこと
占いの結果に判断を預けすぎない
タロットは、気持ちの整理や考えを広げる手がかりとして楽しむのがちょうどよい距離感です。恋愛、結婚、仕事、お金などの判断を、カードの結果だけで決めてしまうのは避けましょう。カードの結果に自分の行動を決めさせず、決めるのは自分だという線引きを持つことが大切です。
医療、法律、投資、離婚といった重大な判断は、占いに委ねず、医師や弁護士、公的な窓口などの専門家に相談してください。「カードがこう出たから治療をやめる」「占いで言われたからお金を動かす」といった使い方は避けましょう。
占いをめぐる消費者トラブルに注意
タロット占いを体験できるサービスも多くありますが、占いに関する消費者トラブルが起きていることも事実です。国民生活センターは、占いサイトやアプリに関する相談が全国の消費生活センター等に年間1,000件以上寄せられており、増加傾向にあると公表しています。無料のつもりで登録したのに、有料のやりとりへ誘導されて高額な支払いになってしまった、といった事例が挙げられています。
国民生活センターのアドバイスとして、無料の占いだからといって気軽に氏名や生年月日、メールアドレスなどの個人情報を入力しないこと、占い師や鑑定士を名乗る者からメッセージが届いても安易に返信しないこと、相手の言葉をうのみにしてやりとりを継続しないこと、トラブルに遭ったと感じたら最寄りの消費生活センター等に相談することが挙げられています。詳しくは国民生活センター「占いサイトのトラブルに注意」をご覧ください。
困ったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます。特定の占い師やサービスを良く言う、あるいは悪く言う目的ではなく、利用前に料金の仕組みや無料の範囲、解約の条件を自分の目で確認しておくことを、おすすめします。
「今やめると不幸になる」など、不安をあおる言葉で支払いを続けさせようとする相手には注意してください。やりとりの内容はスクリーンショットなどで残し、早めに消費者ホットライン188へ相談しましょう。
気持ちがつらいときは相談窓口へ
占いに頼りたくなるときは、不安やつらさを抱えている場合もあります。気持ちのつらさが続くときは、占いだけで抱え込まず、専門の相談窓口も利用してください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」には、電話やSNSで相談できる窓口が紹介されています。24時間対応の「#いのちSOS」(0120-061-338)などもあります。


タロット占いに関するよくある質問(Q&A)
Q. カード78枚の意味を全部覚えないと、占えませんか?
最初から全部を覚える必要はありません。1枚引きなら、引いた1枚の絵を見て、入門書の解説を読み、連想したことを書き出すだけでも始められます。慣れてきたら、少しずつ枚数を増やして、カードの関係を見ていく読み方に進めば十分です。
Q. 大アルカナだけで占ってもよいですか?
やり方は人によって違います。確認できた資料には、大アルカナだけで占う方法が正式な決まりだという記述も、小アルカナを使わなければならないという記述もありませんでした。まずは入門書に書かれた方法に合わせるのが分かりやすいでしょう。
Q. 逆位置は使わなければいけませんか?
使わなければいけないという決まりはありません。逆位置という考え方は、18世紀後半のエテイヤが、カードが上下反対に出たときに意味が異なるという主張をしたことから広まったと、論文に書かれています。使うかどうかは、入門書の方法や自分の好みで決めて構いません。
Q. 同じ質問を何度も占ってよいですか?
決まったルールは確認できませんでした。ただ、結果が気に入らないからと何度も引き直すと、気持ちの整理にならず、かえって迷いが深くなることがあります。1回の質問につき1回と決めておくと、結果を受け止めやすくなる場合もあります。


Q. タロットの起源は古代エジプトなのですか?
静岡大学の紀要論文では、古代エジプト起源説は18世紀後半のクール・ド・ジェブランが歴史的根拠なしに示したもので、学術的には根拠を欠くと述べられています。確認できた範囲では、タロットの原型は15世紀前半の北イタリアで生まれたカードゲームとされています。
Q. カードを買ったら、特別な手入れや儀式が必要ですか?
必要だと定めた公的な資料や大学の資料は、確認できませんでした。カードは、折れや汚れが出ないように保管し、扱いやすい状態にしておく程度で十分と考えて問題ありません。習慣としての手入れは、気持ちの切り替えとして取り入れるかどうか、自分で決めて構いません。
Q. 占いの結果が悪いカードばかり出たら、どう受け止めればよいですか?
カードの名前や絵柄が重く見えても、それが現実の出来事を決めるわけではありません。論文の説明のとおり、絵柄は象徴として多様に読めるものです。気になるときは、「今の自分に必要な注意点は何か」という視点で読み替えてみましょう。不安が強いときは、占いを一度やめて、相談窓口や身近な人に話してみてください。
まとめ:基本の構成と流れを知って、気軽に始めてみよう
タロット占いを初めて試す方に向けて、ポイントを整理します。
- タロットは78枚で、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚に分かれる
- 代表的な系統はマルセイユ版とウェイト=スミス版。入門書と同じ系統を選ぶと進めやすい
- もともとはカードゲームで、占いに使われ始めたのは18世紀後半のフランスとされる。古代エジプト起源説は学術的には根拠がないとされている
- 基本の流れは、質問を決める、カードを引く、絵から連想する、行動に落とし込む
- 重大な判断は専門家へ。つらい気持ちが続くときは相談窓口へ
タロットは、カードの暗記よりも、絵から連想を広げて自分の考えを整理する道具として使うと、無理なく続けられます。占いの結果は一つの見方として受け止め、決めるのは自分という距離感を保ちながら、まずは1枚引きから気軽に試してみてください。
参考にした情報:静岡大学学術リポジトリ 今野喜和人「タロットカードにおけるアダプテーション」、国民生活センター「占いサイトのトラブルに注意」、厚生労働省「まもろうよ こころ」
📦 この記事で紹介した商品
ここまで読んで電話で話してみたくなった方は、ココナラ電話占いの公式サイトで仕組みを見てみてください。公式のガイドでは、通話はアプリか電話で行い、通話した分が後払いで決済され、占い師には自分の電話番号が通知されないと案内されています。






コメント