「無料で占います」という広告を見て登録したら、いつの間にか有料のやりとりになっていた。やめたいと伝えたら「今やめると不幸になる」と言われて、不安で払い続けてしまった。占いをめぐるこうした相談は、実際に公的機関へ寄せられています。占いに興味はあっても、「詐欺にあわないか心配」と感じて一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
占いそのものを楽しむことと、占いを名目にした金銭トラブルに巻き込まれることは、まったく別の話です。トラブルの典型的な流れと見分けるサインを知っておけば、必要以上に怖がらずに済みます。また、すでに支払いが続いている方が、どこに相談すればよいかも整理しておきましょう。
この記事では、国民生活センター、消費者庁、神奈川県、大阪府、法テラス、厚生労働省など、実際に開いて内容を確認できた公的機関の情報をもとに、占いに関する詐欺的なトラブルの流れ、注意サイン、やめたいときの手順、相談先をまとめます。特定の占い師や会社を名指しして評価する記事ではありません。また、個々の事案が法律上の詐欺にあたるかどうかは、事情によって異なるため、この記事では判断できません。
占いそのものの考え方を知りたい方は、入門書で基本を確かめておく方法もあります。

電話で占い師に相談する形を知りたい方は、ココナラ電話占いの表示や料金の決まり方を、公式サイトで落ち着いて確かめてみてください。占い師が出品者として登録するサービスで、料金は出品者ごとにサービスページで確認できます。

占いのトラブルはどのくらい起きている?公的機関の報告
国民生活センターの報道発表によると、発表の時点で、全国の消費生活センター等には、占いサイトやアプリに関する相談が年間1,000件以上寄せられており、増加しているとされていました。特に女性の相談が多く、相談の8割が女性のトラブルだと報告されています。
主なパターンは、消費者が無料のつもりで占いサイト等に登録すると、占い師や鑑定士を名乗る者から「あなたは素晴らしい金運を持っている」「良縁に恵まれる」などと言われ、複数回にわたって占いや運勢鑑定と称したやりとりをするというものです。その結果、金運や恋愛運の向上などの結果は得られないまま、やりとりのために高額なお金を支払ってしまったという相談が紹介されています。
ここで大切なのは、公的機関が注意を呼びかけているのは「占いサイトの中の一部のトラブル」だということです。占い全体が危険だという話ではありません。ただし、無料をうたう入口から、有料のやりとりを重ねさせる仕組みについては、複数の自治体も同じ内容で注意喚起をしています。
公的機関が注意しているのは、占いそのものではなく、「無料」を入口にして有料のやりとりへ誘導し、不安をあおってやめさせない形のトラブルです。見分けるカギは、お金の流れと、やめたいときの対応にあります。
トラブルの典型的な流れ|相談事例から整理する
国民生活センターの報道発表に載っている相談事例を、時系列で整理してみます。
ステップ1:無料の体験から登録へ
携帯電話でインターネットを見ていると、占いサイトの体験ページがあり、名前や生年月日などを登録した、というところから始まっています。大阪府のよくある質問でも、SNSの「無料鑑定」の広告から生年月日を入力して登録する例が紹介されています。この段階では、利用者はまだ「無料の占い」のつもりです。
ステップ2:鑑定士の紹介と有料チケット・ポイント
登録後、金運専門の鑑定士からメッセージが届き、鑑定チケットを1,000円で発行するという案内があって、クレジットカードで支払った、と事例に書かれています。さらに職業や所得などを聞かれ、一週間だけ日本にいる別の鑑定士を紹介したい、その鑑定士は選ばれた人だけを鑑定して宝くじの高額当選に導く、と言われたとされています。やりとりについて口外しないこと、最後まで鑑定を受けること、鑑定士を信じることを約束させられた、という点も紹介されています。
無料期間が終わると、メッセージ一通あたり1,500円分のポイントが必要になったとあります。大阪府の事例でも、2日間の無料期間の終了後に有料ポイントを購入してやりとりを続け、気がつくと100万円近く支払っていたと紹介されています。無料期間の終了後に、メッセージごとにポイントを消費する仕組みは、金額が見えにくくなる原因のひとつです。
ステップ3:特定の言葉を延々と送らされる
国民生活センターの事例では、宝くじの当選番号を導き出すために、特定の言葉を一文字ずつ送信するよう指示され、二週間以上やりとりを続け、約17万円(銀行振込)と約38万円(クレジットカード)を支払ったとされています。見守り新鮮情報の事例でも、言葉や数字の羅列を一文字ずつ送り返す形で、送信1回につき1,500円かかり、約400万円を支払ってしまった70歳代の方の例が載っています。結果が近いことをにおわせる言葉を信じてしまったとされています。
ステップ4:やめようとすると引き止められる
結果が出ないまま「いつまで続けるのか」と尋ねても明確な答えがなく、結果を出さないと困ると言われたり、「波動が乱れているから調整が必要だ」などと言われたりした、と事例にあります。神奈川県と大阪府も、やめたいと申し出ると「鑑定を最後まで受けないと不幸になる」「今やめるともったいない」などの不安をあおる言葉で引き止められる、と注意しています。


注意したいサイン|登録前・やりとり中のチェック表
国民生活センターが挙げている「相談事例からみた問題点」をもとに、利用者が気づきやすいサインに言い換えて表にしました。当てはまる項目が多いほど、一度立ち止まる価値があります。
| 場面 | 注意したいサイン |
|---|---|
| 登録前 | 「無料鑑定」「無料診断」とうたうが、無料の範囲と有料に変わる条件の説明が見つからない |
| 登録時 | 必要以上に個人情報の入力を求められる、または入力後に迷惑メールが増える |
| やりとり中 | 「あなただけ」「選ばれた」と特別感をあおるメッセージが届く |
| やりとり中 | 数字や言葉を何度も送らされ、そのたびに料金がかかる |
| やりとり中 | 金運や当せんなど、結果の約束めいたことを告げられる |
| やめるとき | 「やめると不幸になる」「もったいない」と引き止められる |
このなかでも、占い師の言葉で不安をあおられ、お金を払い続ける流れになったら、その場で支払いを止めて相談することが大切です。結果の約束めいた言葉についても、占いの結果は解釈によって読み取られるものであり、第三者が将来を言い切れるものではない、という距離感を持っておきましょう。
表のサインがあっても、すべてが詐欺と決まるわけではありません。逆に、当てはまらなくても安心できるとは限りません。「あれ、おかしいな」という違和感を大切にして、支払う前に確認してください。


電話占いの無料時間や、個人情報にも注意
国民生活センターの報道発表では、そのほかの相談として、次のような内容も紹介されています。
- 無料と思って占いアプリをインストールしたが、無料で利用できるのは最初の3日間だけだった
- 電話の占いで無料時間分だけ利用するつもりが、途中で電話を切ることができず、高額な料金を請求された
- 無料占いサイトに個人情報を入力したら、迷惑メールが大量に届くようになった
電話での占いは、料金の仕組みがサービスごとに異なります。無料の時間がいつまでか、その後は何分でいくらになるかを、利用前に画面の説明などで確かめてください。具体的な料金体系の見方は、ここでは扱いません。
通話の長さを自分で区切りたい方には、手元で音が鳴るタイマーを使う方法もあります。
個人情報については、国民生活センターが「無料の占いだからといって気軽に氏名や生年月日、メールアドレス等の個人情報を入力しないようにしましょう」と呼びかけています。入力した情報がどう使われるのか分からないときは、入力を控える判断も必要です。


文字でやりとりする形で相談したい方は、チャット占いブリランテの仕組みを公式サイトで確かめてみてください。LINEを入口にポイントでやりとりする形式で、料金設定は鑑定士ごとに異なり、購入画面で確認できます。落ち着いて内容を読んでから選びましょう。



「あやしい」と思ったときの対処手順
もし占いサイトでのやりとりに不安を感じたら、次の順番で動いてみてください。国民生活センター、神奈川県、大阪府の注意喚起の内容を、手順としてまとめています。
やりとりや支払いの記録は、手元のノートにも日付つきで書き留めておくと整理しやすくなります。
| 順番 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 新しい支払いを止め、返信も一旦やめる | 安易に返信せず、冷静になる時間をつくる |
| 2 | やりとりの内容をスクリーンショットなどで残す | 退会するとメッセージを確認できなくなる可能性があり、トラブルの証拠になる |
| 3 | 支払いの記録(日付・金額・方法)をまとめる | 相談窓口で状況を伝えやすくなる |
| 4 | 消費者ホットライン188に電話する | 最寄りの消費生活センター等を案内してもらえる |
届いた書類や支払いの記録は、ファイルにまとめておくと相談のときに伝えやすくなります。
特に2番目のスクリーンショットは、退会する前に残しておくのがポイントです。大阪府のよくある質問では、支払った料金等の返金を求めるための証拠になると説明されています。
相談先である消費者ホットライン188について、消費者庁の案内では、地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや相談窓口を案内してくれること、相談は無料であること、窓口につながった時点から通話料金がかかることが説明されています。188が話し中のときは、国民生活センターのバックアップ相談(平日10時から16時)も案内されています。


契約を取り消せる場合がある?消費者契約法と法テラス
消費者契約法には、霊感等による告知を用いた勧誘に対する取消権が定められています。消費者庁の資料では、事業者が契約の勧誘をするときに、本人またはその親族の生命、身体、財産などの重要な事項について、そのままでは現在生じ、または将来生じ得る重大な不利益を回避できないとの不安をあおる、またはそのような不安を抱いていることに乗じて、その不利益を回避するには契約が必要不可欠だと告げた場合、消費者が困惑して契約したときは取り消すことができる、と説明されています。
同じ資料では、取消権を行使できる期間が、追認することができるときから3年(改正前は1年)、契約締結時から10年(改正前は5年)に延びたと説明されています。ただし、実際に取り消せるかどうかは、個別の事情によって判断が分かれるため、自分で結論を出さず、消費生活センター等に相談して確認してください。
法的なトラブルについて、どこに相談すればよいか分からないときは、法テラス(日本司法支援センター)の「霊感商法等対応ダイヤル」が相談窓口の情報を案内しています。法テラスのページでは、受付時間は平日9時30分から17時で、メールは24時間受付と案内されています。匿名での利用も原則として可能とされています。
契約を取り消せるかどうかは、勧誘の内容や状況で変わります。まずは消費者ホットライン188で、最寄りの窓口に相談しましょう。法的な問題が大きいときは、法テラスの窓口も案内されています。
つらい気持ちが続くときは、相談窓口も頼って
占いにお金をつぎ込んでしまうとき、背景には、将来への不安や孤独感、人間関係の悩みがあることも少なくありません。国民生活センターの事例にも、老後の生活が心配で、友人に会えない寂しさもあり、楽しかった、と書かれたものがあります。気持ちが弱っているときほど、優しい言葉に頼りたくなるのは、自然なことです。
ただ、不安を相談する先は占いだけではないことも覚えておいてください。厚生労働省の「まもろうよ こころ」には、電話やSNSで話せる相談窓口が掲載されています。たとえば「#いのちSOS」(0120-061-338)は、毎日24時間、フリーダイヤルで相談できると案内されています。つらい気持ちが続くときは、占いより先に、こうした窓口に話すことも考えてみてください。
また、恋愛・結婚・仕事・お金など、人生の大きな判断を占いに任せきりにしないことも大切です。医療・法律・投資・離婚などの重大な問題は、占い師ではなく、医師や弁護士、金融の専門家などに相談してください。


占いの詐欺・注意点に関するよくある質問(Q&A)
Q. 有名な占い師や、テレビに出ている占い師なら安心ですか?
知名度だけで安全かどうかを判断するのは難しいと考えられます。今回確認した公的資料では、知名度と安全性の関係については確認できませんでした。判断の材料として、料金の仕組みが事前に分かりやすく示されているか、やめたいときに自由にやめられるかを確かめましょう。
占いの種類や考え方は、本で確かめておく方法もあります。
Q. 占いで払ったお金は返ってきますか?
返金されるかどうかは、契約の内容や状況によって異なり、この記事では判断できません。大阪府のよくある質問では、スクリーンショットなどのやりとりが、返金を求めるための証拠になると説明されています。まずは188に電話して、状況を伝えてください。
Q. 無料の占いサイトは、すべて避けたほうがよいですか?
無料だからといって、すべてが問題というわけではありません。国民生活センターのアドバイスは、気軽に個人情報を入力しないこと、メッセージが届いても安易に返信しないこと、言葉をうのみにしないことです。無料の範囲と有料の条件を確認して、自分で線を引いて使うことが大切です。
確認したい点は、付箋に書いて手元に貼っておくと見落としにくくなります。
Q. 家族が占いにはまっているようで心配です。どうすればよいですか?
頭ごなしに否定すると、かえって相手が殻に閉じこもることもあります。まずは支払いの状況を、責めずに聞いてみてください。支払いが続いているようなら、一緒に消費者ホットライン188へ相談する方法もあります。ご本人が言い出しにくい場合も、まずは188で窓口を案内してもらうことができます。
Q. 「結果が合った」という体験談を見て不安になりました。信じてよいですか?
占いは解釈という営みによって支えられていると、辞典では説明されています。また、第三者の体験談は、真偽を確かめられないものも多くあります。体験談だけを根拠にお金を払うことは、控えましょう。
占いという言葉の意味は、辞典で確かめておく方法もあります。
Q. 占いの相談を、悪用されるのが心配です。何に気をつければよいですか?
職業、収入、家族構成、貯金額のような個人的な情報を聞かれたときは、なぜ必要なのかを考えましょう。国民生活センターの事例には、職業や所得を聞かれて答えたあとに高額なやりとりへ進んだ例があります。占いに不要と感じる情報は、答えない選択もできます。
まとめ:流れと違和感を知っておけば、落ち着いて対処できる
占いに関する詐欺的なトラブルについて、ポイントを整理します。
- 公的機関が注意しているのは、無料を入口に有料のやりとりへ誘導し、不安をあおってやめさせない形のトラブル
- 典型的な流れは「無料登録→鑑定士の紹介→有料ポイント→言葉の送信を繰り返す→引き止め」
- 特別感をあおるメッセージ、結果の約束めいた言葉、やめると不幸になるという引き止めはサイン
- あやしいと思ったら、支払いを止め、退会前にスクリーンショットを残す
- 困ったときは消費者ホットライン188。法的な不安は法テラス、つらい気持ちは「まもろうよ こころ」
- 人生の大きな判断を占いに任せきりにしない。医療・法律・投資・離婚は専門家へ
占いは、物事を考えるきっかけの一つとして取り入れることができるものです。一方で、お金や不安が絡むと、判断が難しくなることもあります。違和感を覚えたら、迷わず立ち止まって相談する。この習慣が、占いと安心してつきあうための土台になります。
参考にした情報:国民生活センター「それって占い?!占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられない」、国民生活センター「いつの間にか高額に… 占いサイトに気を付けて!」、大阪府「よくある質問(無料鑑定の広告からの高額請求)」、神奈川県の消費生活注意・警戒情報(霊感商法・占いサイト)、消費者庁「消費者ホットライン」、消費者庁「消費者契約法の改正(霊感等による告知を用いた勧誘)」資料、法テラス「霊感商法等対応ダイヤル」、厚生労働省「まもろうよ こころ」、コトバンク「占い」(世界大百科事典)
ここまで読んで電話での相談が気になった方は、ココナラ電話占いの公式サイトで仕組みを確認してから選びましょう。公式のガイドでは、通話はアプリか電話で行い、通話した分が後払いで決済されると案内されています。






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